★5『夜さん(いつやさん)』(佐原ミズ)を読んでみた
どーも、サケビです。
今回は
『完結漫画を最後まで読んでみた』のコーナーです。
完結作品を最後まで通して読んでみて、どんな感想だったのか?
今回の完結作品はコチラ!
『夜さん(いつやさん)』(佐原ミズ)、全2巻
ジャンル: 青年マンガSF・ファンタジー
出版社: ノース・スターズ・ピクチャーズ
雑誌: 月刊コミックゼノン
巻数:全2巻
無料試し読みはコチラからできます。
夜さん 1巻 :無料・試し読みも! 漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモア|コミック ノース・スターズ・ピクチャーズ
《内容》
おばあちゃん子の中学生・坂本晨(とき)は、とあるきっかけで、美術の先生・鶴田夜(いつや)と、学校に通っていない少女・昏(こん)と一緒に共同生活(ハーレムライフ)を始めます。
間が抜けていて頼り無い夜さんですが、実はちょっとした特殊能力をもっており、一緒に暮らしているうちに晨(とき)くん達は次第のその影響を受けて、心に変化が生まれていきます。
坂本晨(とき)
鶴田夜(いつや)
昏(こん)
《感想》
とてもステキな作品でした。これはなかなかの掘り出しモノ作品だと思います!
やったー!!本ブログの趣旨にあった作品に出会えた!!(笑)
ぶっちゃけ、全体構成がとても良くできたお話だと思います。
トキ君の成長、昏さんの成長、トキ君と昏さんの成長の証明としての三浦くんへのアドバイス。そして、子供から大人に成長出来たタイミングでの夜さんの行動!
ラスト、涙が止まりませんでした。
(詳しく解説すると)
- 晨(とき)くんはしっかり者で、多分1人でも生きていける力がある。でも、やっぱり中学生で、誰かを頼って生きていかなければならない。寧ろ『誰かを頼る』事で自分の人生を見つめ直す事ができ、正しい選択が出来るようになる。その事を夜(いつや)さんが晨(とき)くんに教えてくれる。
- 昏(こん)さんは、一見、元気闊達で問題の無い女の子だけど、心に大きな闇を抱えており、本来の自分を晒け出すことを避けている。でもそれは、家族外に対してであって、家族内には本来の自分を見せている。そこに、晨(とき)くんが新しい家族として入った事で、家族内と家族外の境界が曖昧になり、次第に家族外にも“本来の自分”を晒け出せるようになっていく。
- 三浦くんは心にモヤモヤとした物を抱えている。晨(とき)くんと昏(こん)さんはかつての自分達と同じような状況にある三浦くんに気付き、アドバイスをする。それは、三浦くんの人生を正してあげるための行動ではあるが、同時に自分達の問題が解決できたことを表示する行動でもあった。
- そして、夜(いつや)さんは…
三浦くんというキャラが入ったことで、バランスが良くなったと思います。深みも出てくるし。
夜(いつや)さんにはビックリしました!何にビックリしたかは…読んでからのお楽しみ。
《サケビの評価》
- ほんわか度:5
- 意外な展開:3
- オススメ度:5
- 掘り出しもの度:5
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▼ 佐原ミズの別のオススメ作品。夜さん同様、不思議な空気が漂う作品です。全3巻。