アレンとドラン/麻生みこと 1巻
どーも、サケビです。
私は映画を観るのが好きなのですが、そんなサブカル好きな女子大生が主人公の面白い作品を見つけたのでご紹介。
『アレンとドラン』/麻生みこと
タイトルの
アレンはウディ・アレン、
ドランはクサビエ・ドラン
でしょうかね? どちらもミニシアター系(って括ってもよいのかな?)映画の監督の名前です。
で、先程も書きましたが、本作の主人公はサブカル好きの女子大生なのですが、1ページ目の自己紹介文に私は心を奪われてしまいました。
片田舎のイワンモールの片隅の
偏った品揃えの「遊べる本屋」
バッドエンドのマイナー映画
インディーズバンドにフレンチポップス
アートでヌードな写真集
ナードでハードな大判コミック
猥雑や不条理が幅を利かせる
「私」はそこで生まれたの
パンチラインがスゴイ!!♪( ´▽`)
こいつはヒップホップセンスもあって、なかなか期待できるゾ!( ´艸`)
で、1話目のストーリーは、
サブカル話が通じる知り合いが身近にはおらず、SNS上にしかいないので、SNSで知り合った人とオフ会をしてみたらオッサンで、酒飲まされて、襲われそうになった、という出だし。
送り狼、キターーー!Σ(゚д゚lll)
オッサン、コンビニでキッチリゴム買っていて、やる気マンマン!!
そんなピンチを、イケメンなお隣さんが助けてくれます!
でも、お隣さんはなかなかのクセモノっぽい。
話の内容からSNSのアカウントを突き止めて、オフ会を備考していたらしい…( ̄Д ̄;)
そんなこんなで一命をとりとめた(?)林田さん。
懲りずに新しいアカウントを作ってSNS!
でも、どうやら世界は狭いらしく、同じオッサンにまた目をつけられてしまいます( ˘・з・)
で、懲りずにもう一度オフ会をしてみますが、そのオッサンに近い将来の自分を重ねて、幻滅します。
あなたは私だ
私の成れの果てだ
そんな事を言われたオッサンは激怒して帰っていきます。
そりゃそうだよね〜。美人でもないイケテナイ女子に見下されては、腹も立ちますわな(笑)
そんなこんなで、自分の性質を受け入れつつ、新たな1歩を踏み出そうとする林田さん。
という話。
江戸川をエドガーに読み替えてしまうあたりからも、サブカルを拗らせている様子が分かります。
江戸川乱歩をもじった、エドガー・ライト監督の名前を意識して…って事で良いのかな?そういう細やかなキャラ演出(ディープなキャラ演出?)にも、感動しました。
ってか、作者に同類の匂いを感じました。
麻生みことさんは信頼できる!!
今回は書きませんでしたが、林田さんが好きな映画が色々と紹介されており、映画雑学力を高めるにはなかなか良さそうな一面もあります。
(寧ろ、私はそっちの情報の方に魅力を感じました。)
映画好きなら、ぜひともご一読あれ〜