★5+『彼女とカメラと彼女の季節』(月子)を読んでみた。
(★は【掘出しモノ度】を示してます)
どーも、サケビです。
今回は、『完結漫画を最後まで読んでみた』のコーナーです。
今回紹介する漫画は、LGBTを題材とした作品です。「LGBTモノって、ノンケには関係ないでしょ?」と敬遠しがちですが、本作は誰でも共感し、納得ができるような作品だと思います。
作品はコチラ
『彼女とカメラと彼女の季節』(月子)、全5巻
ジャンル: 青年マンガ、ラブストーリー / 学園
出版社: 講談社
雑誌: モーニング・ツー
発売日:2012年5月〜2014年9月
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彼女とカメラと彼女の季節 1巻 :無料・試し読みも! 漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモア|コミック 講談社
《内容》
(※サケビの解釈です)
岩手県盛岡市の高校を舞台とした、深山あかりと、仙道ユキと、香川凛太郎の三角関係の話。
特徴的なのは、この三角関係が、『ユキ→凛太郎→あかり→ユキ』という構図になっている点であり、女性同士の恋愛も含まれる。
仙道ユキがカメラ好きの写真部員であり、『二眼レフ』等、カメラのウンチクが豊富に登場するのも特徴。
《登場人物》
深山あかり。本作の主役。ユキの事を好きになっていく。
仙堂ユキ。カメラ・写真好き。手に持っているのは二眼レフカメラ。凛太郎の事が好き。
香川凛太郎。ユキと幼馴染であり、一緒に住んでいたこともある。あかりの事が好き。
《感想》
絶品でした!
まず、三角関係がモドカシイ。
この三角関係に女同士の恋愛がある、ってのが新しい。しかも、ごく自然なカンジで必然的に恋愛感情が生まれたように描かれており、いわゆるジャンルものに収まっていない(レズものではなく、LGBTものというイメージ)。
その中で繰り広げられる、友情と恋の駆け引きのバランスが絶妙。友情>恋愛 が、徐々に 友情<恋愛 に変わっていくんだけど、その恋愛に偏っていくときの心の葛藤や、踏ん切りの付け方、あの手この手の試行錯誤なんかが、見ていて心を動かされる。
あかりが積極的になろうと頑張っているのに、ノラ猫のような気まぐれな行動でかわしていくユキ。ユキはとても一途に想っているのに、兄妹のように思ってしまう凛太郎。凛太郎は本気であかりの事が好きなんだけど、ユキにメロメロで振り向いてくれないあかり。
もう、この三角関係の状態がたまらなく好きです。ずっとこのままでいてくれたらイイのにッ!!
あと、他の漫画と違って、カメラウンチクが豊富で濃いのも特徴だと思います。二眼レフカメラの特徴、利点から、自分で作るカメラの話まで、好き者しか知らないような情報が満載で、雑学好きにはタマラナイ作品です。
《サケビの評価》
- 三角関係:5
- カメラ雑学:5
- 青春:5
- オススメ度:5+
- 掘り出しモノ度:5
《補足情報》
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《関連作品》
最近読んだ、カメラ、写真部を取り扱った漫画。うちの高校には写真部なんかなかったけど、漫画世界では結構多いみたいです。